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Tier-2 ISP

Tier-2 ISP(Tier-2 Internet Service Provider)は、インターネットの階層構造において、最上位ではなく、Tier-1 ISPの下に位置するインターネットサービスプロバイダーのカテゴリです。Tier-2 ISPは通常、Tier-1 ISPとピアリングを行い、また他のTier-2 ISPとも接続していますが、自身のネットワークだけで全体のインターネット経路を管理することはできません。

Tier-2 ISPの主な特徴

1.他のISPとの接続: Tier-2 ISPは、Tier-1 ISPとピアリングを行い、その他のTier-2 ISPとも接続しています。ピアリングにより、それぞれのISPはお互いのネットワークにアクセスでき、トラフィックを交換できます。

2.経路の一部を所有: Tier-2 ISPは、自身のネットワークを運用し、一部の経路を所有していますが、全体のインターネット経路を所有しているわけではありません。Tier-1 ISPに比べて、広域なネットワークを持っているものの、それが完全に独立しているわけではありません。

3.自治システム(AS)番号: Tier-2 ISPも独自の自治システム番号(AS番号)を持っており、一定の経路制御の権限を持っていますが、Tier-1 ISPほど高度な自治権はありません。

4.地域的な影響力: Tier-2 ISPは、通常、特定の地域や国で影響力を持っていますが、Tier-1 ISPほど広範な国際的なリーチはありません。

Tier-2 ISPは、地域的な通信インフラストラクチャの整備や、ユーザーに対して直接サービスを提供するために存在しています。一方で、Tier-2 ISPはTier-1 ISPとの連携やピアリングに依存しており、国際的な経路においてはTier-1 ISPからのトラフィックも受け取ることになります。

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