IP-VPNとはIP Virtual Private Networkの略で、インターネットとは別に構築された
IPネットワーク(閉域網※外部公開されていない通信網)を利用したVPNです。
2,000年頃に開始されたサービスで、大手通信事業者が用意した閉域網を利用したネットワークとなります。
IP-VPNではMPLS(Multi-Protocol Label Switching)を利用するため、MPLS-VPNとも呼ばれており、
MPLSとは、ラベルと呼ばれる識別子を付与して高速にパケット転送を行う技術です。
通常ルータの経路選択(ルーティング)は、IPヘッダの情報(IPアドレスなど)を使用しますが、
MPLSではラベルを付与し、ルータはIPヘッダの情報ではなく、このラベルを使用してパケット転送を行います。
MPLSのラベルはIPヘッダよりデータ量が少ないため、ルータのパケット転送処理を高速化することが可能です。
ただ、ルータの処理能力が向上した近年では高速化の利点は薄れ、
現在では異なるIPネットワークをラベルによって区別することで
一つのネットワーク内に同居させる技術である「IP-VPN」などで使われています。
金額はやや高額であり、月額5万~150万円程度となります。