パケット(Packet)は、ネットワーク通信において、データを分割した単位を指します。パケットは、ネットワーク層(OSIモデルでは第3層)で扱われ、通信を行う際に、送信元から宛先へと転送されます。
通信を行う際には、データをパケットに分割し、各パケットにはヘッダーとペイロードが含まれます。ヘッダーには、送信元のIPアドレス、宛先のIPアドレス、パケット番号、サイズなどの情報が含まれます。ペイロードには、実際に転送されるデータが含まれます。
パケットは、通信路上のネットワーク機器(ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど)を通過しながら、宛先まで転送されます。通信路上の各機器は、ヘッダー情報を参照して、転送先を決定し、パケットを再構築することで、通信を継続します。また、パケットが正しく受信されたかどうかを確認するために、CRC(Cyclic Redundancy Check)などのエラーチェックが行われます。
パケットの使用により、大量のデータを小さな単位に分割することができ、通信品質の改善や、通信路の利用率の最適化などが実現されます。ただし、通信においては、パケットが破損したり、遅延したりすることがあり、その場合には再送信が行われます。