今更聞けない、情シスのためのネットワーク用語集

モデム

モデム(Modulator-Demodulator)は、コンピュータやデジタルデバイスと通信線路(通常は電話線)を介してデータを送受信するためのデバイスです。モデムは、デジタルデータをアナログ信号に変換(モジュレーション)して送信し、受信したアナログ信号をデジタルデータに変換(デモジュレーション)します。以下に、モデムに関する詳細を説明します:

モデムの動作原理: モデムは、通信線路を介してデジタルデータを送受信するために、音声信号を利用します。デジタルデータは2進数形式で表現され、モデムはこのデータを音声波形に変換して送信します。受信時には、音声波形をデジタルデータに変換します。

モデムの速度: モデムの速度は通信のビットレートを表します。一般的なモデムの速度には、300 bps(ビット/秒)から56 Kbps(キロビット/秒)までさまざまな種類がありました。一部の高速モデムでは、さらに高速な速度が実現されました。

ダイアルアップ接続: モデムは、ダイアルアップ接続に広く使用されました。ユーザーは電話線を使用してISP(インターネットサービスプロバイダ)に接続し、電話回線を通じてデータ通信を行いました。

ISDNモデム: ISDN(Integrated Services Digital Network)モデムは、高速なデジタル通信を提供し、通信チャンネルをBチャンネル(64 Kbps)とDチャンネル(16 Kbps)に分割しました。

モデムの進化: モデム技術は進化し、56 Kbps V.90およびV.92モデムが広く普及しました。また、DSL(Digital Subscriber Line)やケーブルモデムなどの高速ブロードバンド接続が台頭し、モデムは段階的に陳腐化しました。

モデムの用途: モデムは、電子メールの送受信、ウェブブラウジング、ファイルのダウンロードなど、初期のインターネットアクセスに広く使用されました。また、モデムはPOS(Point of Sale)端末、ファックス機、自動通話応答装置などでも使用されました。

モデムは、インターネットが一般的でなかった90年代から2000年代初頭まで広く使用されましたが、ブロードバンドテクノロジーの普及に伴い、その重要性が低下しました。モデムは、テクノロジーの進化に伴って高速な通信手段に置き換えられました。

お問合せ

受付時間:10:00-18:00 (土日・祝日を除く)
Webからのお問い合わせ
優良派遣事業者認定