マルチクラウドとは、複数のクラウドプロバイダーを利用して、より高度なアプリケーションやサービスを構築する技術です。従来は、単一のクラウドプロバイダーにアプリケーションやサービスを依存していたため、そのクラウドプロバイダーに障害が発生すると、システム全体に影響を与える可能性がありました。
マルチクラウドでは、複数のクラウドプロバイダーを利用することで、リスクを分散することができます。例えば、アプリケーションの一部をAWSで、別の一部をAzureで、あるいはGCPで処理することができます。また、異なるクラウドプロバイダーの機能を組み合わせることで、より高度な機能を提供することもできます。
ただし、マルチクラウドを実現するには、異なるクラウドプロバイダーのAPIに対応するための中間層や、データの共有・移行に対応するためのツールなどが必要となります。また、複数のクラウドプロバイダーを利用することで、管理・運用コストが増大する可能性があるため、適切な戦略を策定する必要があります。