ワンタイムパスワード(One-Time Password, OTP)は、一度だけ有効なパスワードのことを指します。つまり、一度使用するとそのパスワードは無効になります。
ワンタイムパスワードは、オンラインバンキングやオンラインショッピングなどのサービスにおいて、より安全にログインや支払いなどを行うために使用されます。ワンタイムパスワードは、ハッカーが不正アクセスを試みた場合でも、パスワードが盗まれるリスクが少なくなるため、二要素認証の一つとしても使用されます。
ワンタイムパスワードは、ハードウェアトークンやソフトウェアトークンなどの方式で生成されることがあります。また、SMSやメールなどを通じて送信されることもあります。しかし、SMSやメールを使用する場合は、通信回線やメールサーバーがハッキングの標的になることがあるため、セキュリティリスクがあるとされています。
ワンタイムパスワードを提供するサービスについていくつか例を挙げてみます。
1.Google Authenticator: Googleが提供する2段階認証アプリで、ワンタイムパスワードの生成機能を持っています。
2.Smart Login: GMOペイメントゲートウェイが提供するクラウドベースの認証サービスで、ワンタイムパスワードを利用した多要素認証を提供しています。
3.Duo Security: 企業向けに提供されるサービスで、多要素認証やアクセス管理、脅威検知などの機能を持ちます。
4.RSA SecurID: ハードウェアトークンを使用してワンタイムパスワードを生成するサービスで、企業向けに提供されています。
5.Microsoft Authenticator: Microsoftが提供する2段階認証アプリで、ワンタイムパスワードの生成機能を持っています。
6.LastPass Authenticator: パスワード管理アプリのLastPassが提供する、ワンタイムパスワードの生成機能を持ったアプリです。
これらのサービスは、ユーザーのアカウントに安全にアクセスするためにワンタイムパスワードを使用するだけでなく、オンライン取引やファイル共有などのセキュリティを強化するためにも使用されます。