TELNET(テルネット)は、リモートコンピュータへのアクセスを提供するためのネットワークプロトコルです。TELNETは、クライアントとサーバーの間でテキストベースの通信を可能にし、リモートコンピュータ上のプログラムやリソースにアクセスする際に使用されます。以下は、TELNETの主な特徴と機能です。
テキストベースのプロトコル: TELNETはテキストベースのプロトコルであり、主に文字列や制御コードをやりとりします。これにより、テキストベースのターミナル画面での対話が可能になります。
クライアントとサーバー: TELNETはクライアント/サーバーモデルを採用しています。クライアントはリモートコンピュータに接続し、サーバーはリモートコンピュータ上で実行されているTELNETデーモンです。
ポート番号23: TELNETのデフォルトのポート番号は23です。通常、TELNETクライアントは23番ポートに接続してリモートサーバーにアクセスします。
テキストの暗号化なし: TELNETはデータを平文で送信するため、通信内容が暗号化されません。これにより、セキュリティ上の問題が発生する可能性があり、現代ではセキュアシェル(SSH)などのセキュアな代替手段が一般的に使用されます。
端末のエコー: TELNETセッションでは、通常、リモートコンピュータ上のコマンドを入力したときに、クライアントが入力したコマンドがリモートサーバーからエコーされるという挙動があります。
制御文字の扱い: TELNETは、制御文字を使用して端末やリモートコンピュータとのやりとりを制御します。これにより、リモートコンピュータ上で特定の操作を実行できます。
非対話モード: TELNETは非対話モードもサポートしており、リモートコンピュータに対してスクリプトやバッチ処理を送信できます。
廃れつつあるプロトコル: TELNETはセキュリティ上の脆弱性があり、セキュアな通信が求められる現代のネットワークではSSHなどがより安全で広く利用されています。そのため、TELNETはあまり使われなくなっています。
TELNETは、初期のネットワークアプリケーションの一つであり、リモートでコンピュータにアクセスする手段として広く使用されていました。しかし、セキュリティの観点から他のセキュアなプロトコルへの置き換えが進んでいます。