今更聞けない、情シスのためのネットワーク用語集

WEP

WEP (Wired Equivalent Privacy) は、無線ネットワークのセキュリティプロトコルの1つです。WEPは、ネットワーク上のデータを暗号化することによって、不正なアクセスや盗聴から保護することができます。 
 
WEPは、1999年にIEEE 802.11標準に含まれ、当初は無線LANの主要なセキュリティプロトコルとして使用されていました。しかし、WEPには以下のような脆弱性が存在します。 

1.鍵の管理の問題:WEPでは、暗号化に使用する共有鍵を設定する必要がありますが、この鍵は手動で設定されるため、管理が難しくなります。また、鍵が漏洩した場合は、全てのデータが解読可能になってしまいます。    

2.初期ベクタの再利用:WEPでは、暗号化に初期化ベクタ(IV)と呼ばれるランダムな値を使用しますが、同じIVが再利用されることがあります。これにより、暗号化されたデータが解読可能になるという脆弱性が存在します。    

3.暗号化アルゴリズムの問題:WEPではRC4という暗号化アルゴリズムを使用しますが、このアルゴリズムにはセキュリティ上の問題があります。特定のパターンでデータが送信されると、鍵の推測が容易になるという脆弱性があります。   

このように、暗号化されたデータが簡単に解読されることができるため、セキュリティ上のリスクが高いと考えられています。  

現在では、WEPはより強力な暗号化方式であるWPA (Wi-Fi Protected Access) やWPA2に置き換えられており、WEPは推奨されていません。 

お問合せ

受付時間:10:00-18:00 (土日・祝日を除く)
Webからのお問い合わせ
優良派遣事業者認定