LBO（Leveraged Buyout）は、企業の買収において、多くの債務を利用して行われる取引手法のことです。LBOでは、買収を行う投資家やファンドが、取引に必要な資金の一部を自己資本（株式）で賄い、残りの資金を借り入れによって調達します。この債務を利用した買収手法が「Leveraged（レバレッジド）」と呼ばれる由来です。
・自己資本比率の高さ：LBOでは、購買価格の一部を自己資本で賄い、残りの額を銀行やその他の金融機関からの借入に頼るため、自己資本比率が高いことが特徴です。これにより、投資家は相対的に少額の資本で企業を取得できます。
・債務の利用: 債務を積極的に利用するため、買収対象企業自体のキャッシュフローや資産を担保として借り入れを行います。これにより、リターンを最大化しやすくなりますが、同時にリスクも高まります。
・改善計画の実施：LBOの成功には、買収後に企業の運営を改善し、キャッシュフローを増やす計画が不可欠です。これにより、債務の返済や投資家へのリターンが実現されます。
・エグジット戦略：投資家は通常、特定の期間後に企業を再び売却してリターンを得ることを計画しています。これをエグジットと呼び、一般的には企業の価値向上を図りつつ最適なタイミングでの売却を目指します。
LBOは、リスクが高いが高いリターンも期待できるため、資本市場や投資銀行などで見られる取引手法です。
