今更聞けない、情シスのためのネットワーク用語集

BIOS

BIOS(Basic Input/Output System)は、コンピューターシステムの最初に起動するファームウェアであり、ハードウェアとソフトウェアの間で基本的な入出力操作を提供するシステムです。BIOSは、コンピューターが起動し、オペレーティングシステムやその他のソフトウェアが実行される前に、ハードウェアの初期化や設定を行います。

■BIOSの主な機能と役割について

・ハードウェア初期化と自己診断: コンピューターが起動すると、BIOSはシステム内のハードウェアコンポーネント(CPU、メモリ、ハードディスク、

 グラフィックカードなど)を初期化し、必要な設定を行います。また、自己診断(POST:Power-On Self-Test)を実行して、ハードウェアの正常性を

 チェックします。

・ブートプロセスの制御: BIOSは、オペレーティングシステムが起動する際のブートプロセスを制御します。ブートデバイス(通常はハードディスクや

 SSD)からOSの起動手順を開始します。

・システム設定の管理: BIOSはシステムの基本設定や構成を管理します。例えば、デバイスの優先順位、クロック速度、RAMの設定などを含みます。こ

 れにより、ハードウェアが正しく動作するために必要なパラメータが設定されます。

・ブートオプションの設定: BIOSは、起動時のオプションやブートデバイスの選択を設定するためのインターフェースを提供します。このオプション

 は、特定のデバイスから起動するか、オペレーティングシステムを選択するなどに使用されます。

・BIOSアップデート: メーカーや開発者は、セキュリティの改善や新しい機能の追加を目的として、時折BIOSのアップデートを提供します。これによ

 り、ハードウェアの互換性やセキュリティが向上します。

近年では、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)と呼ばれる規格が徐々にBIOSに取って代わりつつあります。UEFIはBIOSよりも高度な機能を提供し、セキュアブートや大容量のストレージサポートなどの利点があります。

総じて、BIOSはコンピューターシステムの基盤となる重要なコンポーネントであり、システムの正常な動作を確保する役割を果たしています。

お問合せ

受付時間:10:00-18:00 (土日・祝日を除く)
Webからのお問い合わせ
優良派遣事業者認定